3店目は は雰囲気をがらりと変えて若い女性に大変人気のある “キルフェボンさん”さんです。東京でも大人気のパティスリーの京都店です。漆喰の白壁とキルフェボンオリジナルのブルーの壁にアンティークの雑貨がピッタリ。旬のフルーツをふんだんに使った人気のタルトは素材によって10種類の生地を使い分けるほどのこだわりようで、毎日行列必至の本格タルト専門店。
(佐藤錦のタルト)(グレープフルーツのタルト)
ここのお店はかなり前から有名なので1度は行ってみたいとは思っていたのですが、1度も機会を作れずにいました。女性に人気なのですから店内は女性客で一杯です。やはり男だけで店内に入ってお茶するには少々恥ずかしい気がします。が今回は女性同伴ですから堂々と店内に入り当然タルトをオーダー。6人がそれぞれ違うものを頼みみんなでシェアしました。写真の佐藤錦のタルトの値段はなんと1ピース1600円!!とてもお高いタルトでしたが、この時期のしかも真っ赤に熟した甘い佐藤錦を使ってこのお値段なら納得です。
今回初めて訪れてお菓子だけではなく建物、概観、店内の雰囲気、スタッフ、トータルでとっても可愛く人気なのもうなずけます。現在の僕の感性では作れない女性目線のお店ですごく勉強になりました。
メンバーの女性も “見ているだけでワクワクして楽しい” (赤花さん談)
“タルトも美味しく店内がかわいくて明るい雰囲気だった” (朝岡さん談)と大人気でした。
最後に訪れたのは甘味処 栖園さんです。
明治18年創業の和菓子店 “大極殿”が併設する甘味処栖園。名物の琥珀流し(寒天菓子)は季節によって蜜の味が変わるといった飽きのこない一品。1月、2月が休みのため3月がくるのを首を長くしてまつ人も少なくないそうです。琥珀流しのほかにオーダーが入ってから作られるという特製わらびもちも楽しみです。
併設している“大極殿”には明治28年からずっと焼かれているカステラもあり日本を代表する老舗和菓子店です。
老舗和菓子店だけあって建物のほうも歴史があり趣のあるつくりになっています。レトロ感のある店内は雰囲気たっぷりです。
“中庭があってやっぱり落ち着きますね。” (坂本 談)
オーダーしたのはもちろん琥珀流しです。わらびもちのほうは残りが少なかったようで1セットだけの注文で売り切れとなってしまいました。楽しみにしていたのですが行ったのが夕方だったため仕方がありません。
琥珀流しは今の季節(5月)の蜜の味は抹茶でした。鮮やかな緑色の抹茶と透き通った寒天の透明さが涼やかに見えました。味のほうもシロップの甘さが抹茶の渋みとあいまって加減がよくケーキの食べ歩き最後にちょうどいいぐらいのさっぱり加減でした。このなかでやはりわらびもちが1番おいしかったように思います。セットのわらびもちが1つしかなかったわけですがみんなで仲良くひとつづつ分け合いながら食べました。独特の食感、喉越し最高でもっともっと味わいたいと感じた印象深い一品でした。和菓子専門店はあまり行く機会が少ないのですが、すごく勉強になることが多く新しい発見が出来ました。
今回はじめての視察研修だったわけですが普段個人で行くお菓子屋さんめぐりとは違い、目的意識をもちあらかじめ下調べをしたり、工程表を作ったり・・・仕事とは違う、遊びとも違うほどよい緊張感の中、意義ある視察研修ができました。またいつも一緒に仕事をしているスタッフと一緒にまわることによりコミュニケーションも深めることができました。タルトの専門店、歴史ある老舗和菓子店
新進気鋭のパティシエのお店などそれぞれジャンルの違う名店を視察させていただいたわけですがそれぞれに参考になった点は違ったんですが、各店に共通していえる事はオーナーそれぞれ表現したいものをしっかりともち経営をされているという点だとわかりました。この研修で得たこと感じたことを糧に気持ちの入った美味しいお菓子作りに生かしていきたいと思います。
余談ですが・・・
視察研修にあたって班長に任命されたのですが方向音痴なもんで今回のためにスマートフォンを購入しました。
悩んだ挙句・・・・きっと渡辺謙さんみたいに丁寧に案内してくれるものだと信じて・・・・
しかし結果は雨の降りしきる中あっちへ行きこっちへ行き・・・スマートフォンとてパーフェクトではありませんでした。・・・・・最先端のはずなのに・・・・・・・京都は難しかった(^_^;)
最終的に地元の人に尋ねました。京都の人は優しくそして温かかった。ありがとう京都。
そんなことも含めて意義ある楽しい1日でした。