2013.07.15

2013 パティシエ研修旅行記 in Yokohama 【3班後編】

お待たせしました、3班後編始まります。 

カタシマNEWS

たまプラーザ周辺では有名なパン屋さんベッカライ徳多朗の姉妹店
「ジ・アーリー・バード・カフェ」。道路両脇に歩道がありまた緑があってとても雰囲気の良い町並みにお店があります。


玄関先には大小2つのイーゼルがあり大きい方はメニュー、小さい方は季節を感じさせる癒し系の言葉が書かれまたガラス窓にも商品紹介とお店に入る前からとても暖かみのある雰囲気の良い感じのお店だと伝わってきました。中に入ると木製のイステーブルが配置され席数は40席程度。
スタッフは女性ばかりで頭にバンダナととてもカジュアルな服装で担当スタッフの接客もいい意味でのフレンドリーさが出てお店の外観やメニューの内容等にとてもマッチしています。
制服が決まっていなくてラフな感じがアットホームな雰囲気がありました。(西川)
店員さんの接客態度も気さくでもあり、丁寧で心地よい昼食でした。(東、瀬河)


幾つかのランチセットをオーダーし皆なでシェアします。ワンプレートランチ(ベーグル、2種のクリームチーズ、サラダ、スープ)。2種類のパンから選べるクロックムッシュはロースハム入りでチーズとベシャメルがとろり。パテドカンパーニュは三元豚を使った田舎風パテ。パンをチョイスできるサンドイッチプレートはフォカッチャを注文。あとはパスタと自家製ピザ。どれもドリンク付きで価格帯は1100円~1300円でボリューム満点です。肝心の味の方はさすがにパンが美味しい。

とくにクセもなく単品は勿論具材との相性もバッチリでとくにベーグルもっちり感が最高です。パンのテイクアウトもできスタッフとお客さんの会話を耳にすると常連客も多くパンの人気の高さが感じ取れました。親しみやすいサービスにイーゼルの告知の仕方や活用方法などを参考にし引き続きお客様に訴える重要性を特に感じました。(片島充) 

次の店舗は、黄色いテントが目印の「ベルグの4月」以前にも視察させていただきました。店内に入ると右奥にアイスケーキ、アントルメグラッセと単品ダクワーズグラッセのサンプルが並び左側にはマカロン単品7種類とパッケージ仕様の専用ショーケース。
私はキャラメル味を食べましたが、いつものマカロンよりさくっとしていておいしかったです。(瀬河)


そして中央にデコレーションとショートケーキが陳列。生ケーキはルックス的にもオーソドックスなものが多い感じです。デコレーションの前にチョレートのメッセージプレートが1枚ディスプレイしてありましたが各イベント時などに複数枚陳列しデコと同様にお客様にアピールする事も方法1つと思います。(片島充)


そして隣にあるガトー・ア・ラ・ブロッシュの専門店カフェダコテを視察。店内は木材を仕様した大テーブルやカウンターが配置されここで本店のケーキやアントルメグラッセとともにお茶を楽しむことが出来ます。ガトー・ア・ラ・ブロッシュ3種類の内プレーンと少し小ぶりなガトー・ピレネーのフランボワーズを購入し後日豊岡店で試食。ガトー・ア・ラ・ブロッシュは8層からなり外側はカリカリで内はもっちりとした食感と見た目にユニークな形が特徴です。
なんとも言えない形と外と中の食感に驚き、後を引く懐かしい味に感銘しました。(片島ゆ)


一方のガトー・ピレネーは10層からなり高さも半分ぐらいで食感もソフトです。以前エスコヤマのものを食べましたがコクと深い味わいがあり自分はこちらが好みです。厨房は外や売り場からよく見え時間は3時ですが完全に作業が終えられていてとても清潔なイメージですがスタッフがいない分お店全体に活気がなく機械だけが目立ちとても寂しく思います。お店全体として限られたスタッフの中で工房内の作業の物量や販売での仕事の配分など小さいお店だから故に難しさを感じました。

次に訪れたのは「パティスリーアノー」
JR南武線の宿河原駅(しゅくがわら)はとても小さな駅で商店街を通る道路も道幅が狭く下町っぽい雰囲気です。途中には用水路が流れ桜並木と平行してとても風情がある町並みにお店があります。


玄関を入ると「いらっしゃいませ」の視察先一番の大きな声です。(片島充、幸)
入り口には、ボードがおいてありこの日に誕生日を迎えられる、予約されている方のお名前がかかれていました。誕生日に自分の名前があれば嬉しいです(東)
プライスカードに緑のシールが貼ってあり、商品に入っている品質表示がぱっと見て分かるようにしてありました。(西川)
商品アイテムはでバスケット、ゼリー18種類、パイ、クグロフ、カネル、クッキー、そして生ケーキに至っては32種類と豊富で地方都市のため価格は押さえ気味ながらボリュームはありますが商品構成や一つ一つのデザインなどは過去の視察先と比べると明らかに路線が違います。ライトギフトもかなり充実をしていてしっかりとした品揃えがありボリュームのある陳列などお客を楽しませてくれるそんなお店の姿勢が伺えます。


カフェが無いので何点かケーキを購入。中でも1番の人気で地名にちなんだ「しゅくチーズ」はカタシマのプチフロマージュ的なものでカップで蒸し焼きにされスプーンで食べる商品です。とてもチーズの風味が強いですがマイルドな味がしてなおかつ半熟で美味しかったです。ショーケースを眺めているとコック服を着た女性が(新作の抹茶ロールの試食です!)と前に出て来ました。販売スタッフとは違い製造者自らが商品をアピールする事に新鮮さを感じました。
活気ある接客やお客様へ声掛けなど、豊岡店でもしていけたらいいなと思うお店の雰囲気でした。(瀬河)


最初にお店に入った時に写真を撮っていいですか?と尋ねると「ありがとうございます、よろしくお願いします!」と満面の笑みで答えてくれたり、親しみのある接客もとても感じが良く、また商品の内容などビジュアル的にも下町ぽさがでて地域に密着したお店づくりというものが肌で感じました。


最後の訪問先の「エチエンヌ」2人共メディアで紹介される事が多い藤本さん夫婦のお店です。オーナーシェフの藤本さんは2007クープ・ドュ・モンドで優勝され、奥さんの美弥さんは国内外著名人のオーダー作品を多数手掛けるスイーツアートデザイナーです。


店内に入ると右奥にチョコレート細工で出来た大きな恐竜のオブジェが一際目を引きます。「本当にチョコレート!」というくらいすごいものでした。(瀬河)
大きな恐竜のチョコレートが展示されていました。表面のざらついた感じや、色使いなど、とてもリアルに表現されています(東)

来店したのが5時30分頃でしたので生ケーキの種類も個数もかなり少なく(とても追加製造という雰囲気ではない)選んで買うというほどではありませんが6個ほど購入し玄関先のテーブルで雨を気にしながらの試食タイム。


見た目の華やかさはあまり感じませんが一つ一つに素材の味がしっかりしてそれでいて優しく全体が仕上がっているそんな商品です。乾き菓子、パウンド、ジュレに動物の足の形のマシュマロなど可愛く遊び心のあるものもあります。
お店のなかはお店のキャラクターの子豚ちゃんの「遊羽」ちゃんがあらゆるところに描かれていました。お店の袋などにも描かれていて可愛らしかったです。(西川)

そしてチョコレート細工の動物シリーズ5500円は値段も強気ですが他店に真似が出来ない特化した商品と言うことでも十分価値はあると思います。


オーナーさんの話の中に5月中旬~が一番の閑散期という事で特に生菓子のアイテムを少し絞り込んで回転よく売れるように工夫はされているとの事で人気先行のお店ではないそんな風に思えた瞬間でした。


またスタッフの方に一番の人気商品は?と尋ねると「パイ生地に季節ごとに旬の果物を使った数量限定商品です。」と商品の内容や素材の説明を詳細に話して頂き商品の思い入れなどが伝わり是非食べて見たいそんな思いが心に残りました。藤本さん夫婦は有名人でありながらもとても腰が低くそれがスタッフの方にも伝わっているそんな感じがしてまだまだこれから楽しみなお店だと思います。(片島充)

行く先々の店舗でご協力頂い た、スタッフの皆様本当にありがとうございます。
今回の研修で経験したことを糧にお店に反映できるよう頑張ります。

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