・・・でも稲村さんとの待ち合わせまで時間があったので、2回目の朝食!
向かった先は、青山の「パンとエスプレッソと」
とてもストレートな店名で、つい先日もテレビで紹介されていたこのお店で注文したのはもちろん「フレンチトースト!!」本当は15時から販売(行列必至)の鉄板プレートで焼き上げたフレンチトーストが食べたかったのですが、ここは朝のフレンチトーストセット(紙カップ)で!
噂に違わず、外はパリっと中はとろとろで蜂蜜をかけるとプリン?のようでした。
話題のフレンチトーストでしたが、やっぱり目が行くのはお店の雰囲気や、接客。
このお店のコンセプトが「コーヒーをより身近に、”小さいけれど確かな幸せ”を感じていただける、日常的な空間作り」ということで、全てがシンプルで自由で自然体。
過剰な演出やサービスは無いけれど、落ち着いた空間を楽しめました。
◆メンバーが学んだこと、今後仕事で生かしたいこと
(樋口晴香)
ホームページなどでも拝見した通り、外装も内装もシンプルで落ち着いた空間でした。
お店自体はそれほど大きくはないのですが、ほとんど満席くらいにお客様が居られても不思議と圧迫感もなく、本当に落ち着いた空間だと個人的には感じました。自店でも、お客様一人一人に落ち着いた空間を提供出来るにはどうすれば良いか・・・と考えているのですが、正直まだ見つけられていません。なので、これから仕事をしていく中で今まで以上に意識をして、自分たちに出来る精一杯の空間作りを、他のスタッフの方達と話し合いながら、考えていきたいと思っています。
さあ「パンとエスプレッソと」を後にしていよいよ稲村さんとお会いするため上野桜木へ!!
と思ったら、また寄り道です・・・
「パティシエ・イナムラショウゾウ」へお邪魔する前に、同じく稲村さんが経営されている「ショコラティエ・イナムラショウゾウ」へ!
上野の住宅密集地に忽然とガラス張りの綺麗なお店が現れ、店内からはもちろん店舗前の道から道行く人がショコラティエの仕事ぶりを見ることが出来る楽しいお店です。
(店内は撮影NGでした)
◆メンバーが学んだこと、今後仕事で生かしたいこと
(内田益未)
お客様に作っているところを見ていただくことで商品に対すこだわりが伝わるし、楽しんで頂くことができると思いました。そして、より一つ一つ丁寧に綺麗な商品を作るということを意識することができると思います。また、普段あまり接客をされないパティシエにとってもお客様と接することができるので良いなと思いました。
さて時間も迫ってきましたので、そろそろ会計をというところでヴァンドゥーズの方が、「失礼ですが兵庫から来られたかたですか?」と。どうも事前に耳打ちがあったようで稲村さんに連絡をするので待って欲しいと。予想外の展開に一同ソワソワしながら待つと5分ほどで稲村さんと岩田さんが来られ、いよいよお二人のお話を伺います!
まずは自己紹介ですが、事前に「自己紹介カード」を送らせていただいていたお陰で、「似顔絵が似てないな~笑」、「君は僕と名前がほとんど同じだな~笑」など和やかな雰囲気で始まりました。
事前に一人一人が準備していた質問を中心にお話を伺いました。
「ヴァンドーズとしての基本、心がけていることは」
「また来たい。と思わせる為の心がけはなにか」
「初めてのクリスマスはどうでしたか?」
「パティシェになったきっかけは」
「この仕事をしていて良かったと思うときはどんな時?」
「『日本ヴァンドゥーズ協会』としての最終目標は」 などなど
◆お二人のお話を伺って・・・
(廣氏くるみ)
お話を伺い接客とはそれぞれの努力次第でもっと深みのある、魅力のある仕事になるのだと再認識しました。同時に気をつけないと「商品を包み、会計をして お見送り」と簡単な作業にもなりうるということでしょう。毎日毎時間 開店すればお客様が来られます、その都度間違っても作業にならないよう充分気をつけるのと、他のスタッフにもこのことを伝えていかなければなりません。
(田中成美)
100-1=0という言葉を知っていますか?とお話をして下さいました。
例えばケーキが美味しくても接客が悪ければお客様の印象は悪いまま。逆にいい接客をしてもケーキがくずれていては悪い印象が残るということです。これはとても分かりやすい例えで、入店から帰られるまでいかにいい印象を持って頂けるか、また来たいと思って頂けるのか考えていきたいです。
(樋口晴香)
お話の中でも、日頃の小さなことでも気を配り“どれだけお客様に寄り添えるか”が、最大のポイントになってくることを教わりました。お客様一人一人のニーズは違ってくるので、難しいことではあります。今までは、お客様に聞かれたことに対してすぐお答えすることが出来ない、曖昧な返答になってしまったこともあるので、基礎から応用まで頭に入れ、少しでもお客様に安心していただける接客をしていこうと思っています。まずは熨斗紙の応用や、商品の説明でもお客様に伝わりやすい言い方などを考え、勉強しています。
(内田益未)
接客で心がけておられることは何か質問させていただきました。まず、お客様全員に同じような接客をするのではなく一人一人に合わせた接客をしないといけないと教えていただきました。お年寄りの方にはゆっくり話をしたり、注文を聞いた後座って待って頂けるように案内するようにしていると言っていただき、改めて話すスピードや案内の仕方を考えてみようと思いました。
(赤花博子)
来客されたお客様にもう一度来ていただくためには、まず笑顔でお迎えすること、そしてお客様の動きを見つつ何を求めていらっしゃるのか考え、行動することが大切です。つまり、私たちの“考動”でリピーターになっていただけるかが決まります。
そして、私が今出来る行動は包装・ラッピング、お客様の贈る気持ちを表す美しい包装商品の価値やお店のイメージを高め、さまざまな包装技術や色遣いなどのセンス、また包装のスピードなどを磨くことです。
このお話の後岩田さんに案内されてパティシェイナムラショウゾウへ向かいます。
歩いて10分程の所に「パティシェ イナムラショウゾウ」が、ここではなんとドアボーイが迎えてくれます。なんでも新米パティシェの登竜門だそうで、サービスの勉強になるとか。
店内では入社2年目のスタッフの方にすべてのケーキの説明をして頂き、お客様から見えるスペースだけでなくバックヤード、工房、包装室や稲村さんの仕事部屋まで!(笑)ご案内頂きました!
◆メンバーが学んだこと、今後仕事で生かしたいこと
(田中成美)
入社2年目くらいのスタッフさんがケーキやパウンドケーキの商品説明をして下さったのですが、堂々としておられ、食感や乳脂肪○○%のクリームなど、どういった年齢の方に人気か、かなり詳しいところまで説明してくださり、とても分かりやすかったです。自分は自分が販売しているケーキをそこまで詳しく説明できないと思うので自分の商品知識を見直そうと思いました。
(樋口晴香)
店内にある焼き菓子はほとんど、パウンドケーキや何種類かの詰め合わせだけでしたが、そのプライスカードには品質シールのようなものが貼ってあり、どんな材料が入っているか分かりやすくなっていました。個人的に、これは分かりやすいかも知れない、と思ったので、違う形ではありますが、バスケットの内容のPOPを作ることになりました。バスケットの中見をお客様から聞かれることが多々あるので、何が入っているかを分かりやすくなるのでは・・・と思っています。
大変お忙しい中、私達の為にお話頂いた稲村さん、岩田さん本当にありがとうございました。
「パティエイナムラショウゾウ」を後にし、次は昼食です。
向かった先はマンダリンオリエンタルホテル最上階の「オリエンタルラウンジ」で優雅に超高級アフタヌーンティー(一人4,200円!)を!
店内も眺めも超高級で、外国人やセレブ?の方たちばかりで緊張気味のメンバーでしたが、スタッフの皆さんの落ち着いた接客でリラックスした時間を過ごすことが出来ました。
◆メンバーが学んだこと、今後仕事で生かしたいこと
(樋口晴香)
スコーンは出てきてから少し時間を空けてから食べたので、ちょっと硬いかな…と思いながら頂くと、少し覚めてはいましたが硬くなっておらず美味しく頂くことができました。自店のスコーンは、覚めると硬くなってしまうので「何が違うのかな?」と思いました。スタッフ同士で話しましたが「焼き加減が違うのでは?」とか「生地が違うのかな?」など、一度店長に聞いてみようと思います!
(田中成美)
商品説明や、オーダーを聞くときなどの姿勢が常に中腰で物のさし方もキレイに揃えられた手を出すなど身振りや振る舞いが空間ととてもよく合っていました。ゆったりくつろげるようにと何回かに分けて食器を下げたり、声をかけやすいようにと頻繁に飲み物を伺いにきたりと細やかなサービスを感じました。姿勢を意識しながら立ち振る舞い、ものの差し方、ものの置き方など自分の普段のやり方を再度見直し、違和感のない接客サービスを心がけていきたいです。
因みにトイレもスゴイことになってました・・・失礼
「日本一接客レベルが高いお店の方の話を聞きに行こう!」をテーマに取り組んだ今回の研修旅行、お客様目線での視察に加えて売る側の目線でも見て感じられる研修になりました。
また、事前ミーティングで「目的を持った研修」を意識し、自分たちのお店や仕事を一度振り返ってみて改善点や疑問点を意識し、他のお店ではどう取り組んでいるかに注目するようにしました。
もう既に取り組んでいることや、やってみて上手く行かなかったことなど色々ありますが、3日間もお休みを頂き大変ご迷惑をお掛けしたお客様に、今まで以上に喜んで頂けるように頑張って行きたいと思います!
長々と読んで頂きありがとうございました。