2023/2/1(Paris~Bordeaux)3日目
早朝ホテルをチェックアウトし、いよいよボルドーに向かいます。しかしここでまたまたトラブル発生です。前日にタクシーを予約していたのですがストライキの影響で急遽タクシーが来ないとホテルから伝えられメトロに向かうも改札から長蛇の列でホームも人人人です。とても乗れそうにありません。ストライキの影響がまだ続いています。これはさすがにヤバイ!TGVの時間まで1時間半バスも無理、タクシーも無理、最後はなんとこの大きな荷物をもったまま、まさかの歩きです距離にして4km・・・根性見せました!!
しかし恐るべしフランスのストライキ!ここまでやるのは日本人では理解できませんが言いたいことはとことん主張するべし!これもお国柄の違いと受け入れるしかありません。
そんな大トラブルにもめげずになんとかTGVに飛び乗り一路ボルドーを目指します。パリ~ボルドーまでは600kmをTGV(高速鉄道)ノンストップでおよそ2時間半、パリから少し走ればすぐにのどかな田園風景が広がります。そうですここフランスは農業大国なのです。日本ももっと自給率を上げていかないと・・・考えさせられてしまいます。
いよいよBordeaux Saint-Jean駅に到着後、今回のイベントでお世話になる佐納さんと合流し、ホテルに荷物を置いてすぐにピエールの工房に向かいます。
今回の渡仏の最大の目的は、フランス・ボルドーのパティスリー Pierre MATHIEU(ピエール・マチュー)とのコラボイベントを開催。日本のお米や和素材(但馬素材)で作る、『オコメ・デ・カヌレ』のデギュスタシオン企画です。
つたないフランス語でご挨拶をした後に、すぐに作業に取り掛かります。そうです既に時間が押しているのです。それもそのはずストライキの影響でボルドー入りが遅れているためです。しかしそこはお互いプロ集団です。使い勝手は日本とは多少違えどんどん仕事を進めていきます。またピエールや他のフランス人スタッフも手際よく手伝ってくれます。
共にお菓子の世界で仕事をする者どうしなので、パティシエの共通言語はフランス語なのです。但馬もボルドーも同じなのです。やはりグローバルスタンダードは必須だなと感じた瞬間でした。
カタシマでは、焼きあがったらすぐに一度ショックフリーザーで粗熱を取って仕上げに入るのですが、その設備が整っていないことも想定してこのまま自然に粗熱を取るため翌日の仕上げと最初からその予定でいたので今日の仕事はここまでで終了としました。
それでも予定時間を少し超えて19時くらいになってしまいました。聞くとピエールは朝5時から仕事に入っているらしく、フランス人はあまり働かないイメージ(週35時間労働の国)でしたが、さすがオーナーシェフは貪欲に仕事に取り組む姿勢は世界中同じなのだと思いました。
そんな彼だからこそ、今回の私たちのイベントにも前向きに協力してくれ、尚且つ日本の素材に真摯に向き合い自分のものにしようとする姿は本当に頭が下がります。彼とは今後もこれをきっかけに長く良いお付き合いができればと思いました。
そして今度は日本に来てもらって、カタシマで「ピエール・マチューフェア」を実現させてみたいという新たな目標ができました。
episode-04へ続く。。。